Oh!けい's Dining&Garden>庭やベランダでの果樹の育て方
果樹を育てるとなると、果樹園のような場所、広い庭が必要だと思いがちですが、そんなことはありません。品種や仕立て方次第で、鉢植えでも果樹栽培は可能です。
果樹を栽培するとなると、果樹園のような場所、広い庭が必要だと思いがちですが、そんなことはありません。品種や仕立て方次第で、鉢植えでも十分に育てることができます。
おいしい果物を食べた後、残った種を蒔いたら、おいしい果物ができるのではないかと誰もが考えますよね。わたし自身もベランダでグレープフルーツを栽培したこともあります。
でも実際にはタネから栽培するのはかなり困難ですし、タネが親の性質を受け継ぐとは限りません。売っている果物はおいしい果物にするために、丈夫な親とおいしい親を掛け合わせるなどして作られた品種なので、タネがどの先祖の性質を見せるか運次第。弱い体質とまずい味の組み合わせが出る可能性も大いにあり。
ですから、遊び半分ならいいですが、将来のおいしい実を期待するなら、きちんと市販の苗を買うほうが安全です。ちなみにわたしがベランダで栽培したグレープフルーツは、アゲハチョウの巣となり、葉はぼろぼろになりましたが、立派なアゲハチョウを巣立たせることができました。
「桃栗三年柿八年」の言葉もあるとおり、果樹は植えつけてから実が実るまで長い年月がかかるのが悩み。実際に実ってくれるまで、「どこかで育て方を間違えたのだろうか」ハラハラしますね。
でも小果樹など2〜3年で実るものもありますし、ある程度育った苗木を買えば、短期間で実を楽しめる場合もあります【】
果樹苗のカタログなどを見ていると、よく「受粉樹」という言葉が出てきます。実をならせるために必要な木のことです。
「自家結実」する果樹は、1本の木で実をならせることができます。
しかし、果樹によっては雌木と雄木に分かれていて、両方が揃わないと実がなりません。もっともイチョウなどのように、花粉が遠くまで飛散するため、庭には雌木だけあれば実らせることが可能な場合もあります。
受粉樹が必要になるケースはいろいろです。
ひとつは雌木と雄木が分かれている場合で、雄木を受粉樹として植える必要があるケースです。
雌木と雄木が分かれていない果樹でも、受粉樹が必要になる場合があります。それは自家不親和性といって、同じ品種の木では実がならない性質を持っている場合です。子孫繁栄のために常に新しい血を入れていこうとする果樹なのでしょう。この場合には、異なる品種を受粉樹としてそばに植えつける必要があります。
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文責&著作権者:森田慶子