年賀状など挨拶状営業術

■縁を切らないための挨拶状
■営業に役立つ、挨拶状のデザインは？
■ハガキ用紙やソフト購入は…
■Eメール挨拶状活用のポイント
■プリンタやパソコンの購入

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　SOHOの仕事においては、いくら良い仕事をしたとしても、レギュラーで仕事が来続けるとは限りません。取引先に、こちらが得意とする種類や分野の仕事ばかりがあるわけではないからです。
　しかし、仕事が切れたからといって、そのまま縁まで切ってはもったいない。縁が切れないようにしておけば、またいつか、こちらが得意とする種類、分野の仕事が発生して、依頼が来ることもあるでしょう。逆にこちらの得意分野が広がり、相手に売り込めるときが来ることもあるでしょう。
　基本的に名刺交換をした相手には、とりあえず年賀状などの挨拶状だけは出し続けておきたいものです。それがSOHOの最低限の営業です。

　ひとつの部署の部長、課長から直接の担当者まで名刺交換した場合に、まとめて１枚の挨拶状で済ませるか、ひとりひとり宛に出すべきか、迷うこともあると思います。わたしもまとめて出していたこともありましたが、近年は基本的にひとりひとり別々に出すことにしています。
　部や課などに出した場合、その挨拶状が回覧されたり、掲示板などに張られれることもありますが、事務処理を任されたひとの机の引き出しにしまわれてしまうことも少なくありません。そして正月が終われば、片付けられてしまいます。
　その点、ひとりひとりに出した場合には個人のものとなるため、デスクの前に張られることもありますし、比較的取っておいてもらえるケースが多く、そのひとが会社を辞めて、よそへ移ったときも持っていってもらえることもあります。
　私自身の経験でも、ひとつの会社の複数のひとに出しておいて良かった経験があります。以前仕事をしたことのある相手に、引越し後の案内や年賀状を出していたのですが、その担当者はハガキ類をどんどん処分してしまうひとでした。あるとき、わたしに久しぶりに仕事を依頼したいと思った彼女はわたしが引っ越したことを思い出しましたが、新しい住所や電話番号がわかりません。彼女が上司に聞くと、まめな上司のほうはしっかりわたしの年賀状を取っておいてくれました。おかげで、わたしは久々の依頼の連絡を受けられました。

　名刺交換の機会を広げる出会いの場も活用しましょう

　基本的に電話番号、氏名は裏面に入れましょう。挨拶状を受け取ったとき、ふつう、まず最初に裏面を見るからです。宛先を記した表面にも入れてもかまいませんが、裏面にも必ず入れましょう。裏面のデザインが美しく、机の前に張っておいてもらえたとしても、その面に電話と氏名が入っていなければ意味がありません。美しさ優先で考えるなら、小さくしてもかまいませんが、必ず裏面で自分をアピールしましょう。
　デザイナー、イラストレーター、カメラマンなどなら、挨拶状は自分の作品アピールチャンス。自分でデザインしたり、自分の作品を入れたオリジナル挨拶状を作りましょう。 　どんな職業にせよ、挨拶状は自分をイメージづけるインパクトのあるデザインや、取っておきたくなるような美しい写真やデザインにしたいものです。

　アピールできる近況、たとえば受賞、自著の出版などがあれば、入れておきましょう。そんなに大した話でなくても、たとえば新しいジャンルの仕事を始めた報告、あるいは自分のサイトをオープンした宣伝などでもかまいません。

　また必ず空きスペースを用意しておきます。そして、そのスペースに一言ずつでもいいですから、手書きでメッセージを書き加えましょう。相手に合わせた一言が効きます。

　Eメールで挨拶状を出す際は、注意すべきことがあります。
　画像など重たいEメールはよほど親しい相手以外は出すべきではありません。ダウンロードに時間がかかったり、相手のメールボックスをふさいでしまうので迷惑です。仕事用の挨拶状にはあまりふさわしくありません。

　画像が入ったEメール挨拶状を出したい場合には、くじなどのついた電子挨拶状サービスを利用しましょう。広告代理店などが行っているもので、電子カードサービスのひとつです。電子カードサービス自体は年中やっていますが、年賀状版のサイトは例年12月に入った頃、オープンします。
　サイトで挨拶状のデザインを選び、自分が入れたいメッセージを記入、出したい相手のメールアドレスを入力すると、元旦に相手宛にEメール挨拶状が届いているという通知を送ってくれます。相手がその通知に記されたURLをクリックすると、サイトで自分宛の挨拶状を見られます。サイトで見るため、直接送られる画像入り挨拶状のような負担はありません。通常は広告入りで、その代わり、無料なだけでなく、逆に抽選で当たる景品付が一般的です。

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