SOHO防衛策(1) |
SOHO防衛策(1)【詐欺からの防衛】
■身に覚えのない「債権回収」に注意!(2002年11月) ■SOHO詐欺に合わないために(2001年5月) ■「詳細はメールで」にご用心!(2001年5月) ■怪しいメールの見分け方(2001年5月) ■SOHO有料登録サイトの利用法(2001年5月) ■最近の危ない在宅仕事は掲示板宣伝書込(2001年6月) ■資料請求させるのは怪しい求人(2002年10月)
SOHO防衛策(2)【ウイルスからの防衛】 ■メールで広がるウイルス「Sobig.F」大流行中! (2003年8月) ■「Sobig.F」は差出人を詐称してメール発信 (2003年8月) ■「msblast(MSブラスト)」の感染ルートと感染対象 (2003年8月) ■「msblast(MSブラスト)」防御策 (2003年8月) ■「msblast(MSブラスト)」に感染したときの症状と対策(2003年8月) ■差出人を詐称するウイルス「W32/Bugbear@MM」 (2002年10月) ■知らぬ間にウイルス加害者!(2002年3月) ■ウイルス感染チェックと加害予防(2002年3月) ■ウイルス感染予防策(2002年3月) ■ウイルス注意報「Nimda」(2001年9月) ■コンピュータ・ウイルス予防(2001年7月) |
2002年9月頃から、身に覚えのない債権回収のハガキが届くという相談が全国の消費者センターや警察に多数寄せられていましたが、11月頃になると、同じような内容が電子メールで送られはじめています。
国民生活センターでは以下のように相談者に伝えているそうです。 ●まったく根拠のない架空請求が横行中 なんらかの名簿を入手した悪質事業者が、アトランダムに根拠のない請求書を大量に送っています。受け取った側が支払うべき請求と勘違いしたり、関わりを恐れて振り込むことにつけこむ手口です。一切、無視して放置しましょう。 ●これ以上、相手に情報を知らせないこと 郵送なら住所と名前が、電子メールならアドレスを相手に知られていますが、まだ、そこどまり。問い合わせすることにより、相手にそれ以上、余計な情報を与えてはいけません。特に電話などは決してしないことです。 ●証拠を保管して、必要に応じて警察や国民生活センターへ届出 今後さらに業者が何か仕掛けてきたときのために、証拠となる、請求のはがき、封書、電子メールは保管しておきましょう。心配な場合はお近くの警察や国民生活センターに相談してください。 なお、以下がそのメールの一例です。 ************************************************************ 前略、 先日発送しました債権譲渡通知書はすでにご覧頂けたものと 存じます。 同通知書でも詳細しました通り、弊社はインターネット・コン テンツ事業者様から、利用料金等の徴収依託をされている者で す。 弊社が債権譲受した貴殿の債務について、何度か連絡させて 頂きましたが、あなたからの入金が確認できません。 弊社顧問法律事務所とも協議の結果、次ぎの通り最終和解案 (債務減額措置、免責)を決定いたしましたので再度、通知い たします。 ========= 最終和解案 =========== 【入金期限】平成14年※※月※※日(火)午後2時 【振り込み先】東京三菱銀行 ※※※(※※※※※※)支店 普通口座 ※※※※※※※ ※必ず午後2時までに、電信扱いでお願いします。 【入金額】 ¥52500円 (内訳) コンテンツ利用料 ¥60000 延滞利息 ¥ 2500 督促費用 ¥10000 減免額 ¥−20000 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合計 ¥52500 =========================== 今回、万一入金が確認できなかった場合、弊社関連会社の調 査部門が自宅・勤務先をアドレスから調査し、回収専門員があ なたの自宅、勤務先へ直接伺う事となります。 メールアドレス相違、郵便事故、その他いかなる事由により 今まで連絡が取れなくなっていたにせよ、それは当社に起因す るものではなく、お客様の責任によるものです。 従って、今から問い合わせを頂いても、一切お答えいたしま せん。解決したいとお考えなら、至急入金をお願いします。 今回入金頂けなかった場合、断固たる処置を取りますので、 宜しくお願いいたします。 また、回収に行った場合、交通費、宿泊費、回収手数料 (金¥10万円)を上記金額に上乗せし、請求いたします。 これ以上の、遅れは1日たりとも絶対に猶予しませんので、 何卒宜しくお願いします。 ************************************************************支払えば、あなたは詐欺師たちの「カモ」リストに名前を載せることになります。「支払わない」よりも「支払う」ほうが遥かに危険です。くれぐれもご注意ください。 (2002年11月記) |
SOHOはあたかも新しく生まれた仕事のように思われがちですが、実際には昔からあります。
たとえばわたしはコピーライターとして10年ほど勤めた後、独立、フリーランスのコピーライターとして仕事してきました。何年も経ってから世の中にSOHOなる言葉が生まれて、わたしも「SOHO」と呼ばれるようになりました。 要するにSOHOはフリーランスや内職、小規模店舗や事務所のことです。ただインターネットの普及で、以前よりも打合せなどのための外出が少なくて済むようになったため、若干、職種が増えたりしただけの話。 この実態に則って、SOHOについて考えてください。 あなたが会社を起すならきちんとした事業計画を立てるべきです。 あなたがフリーランスになりたいのなら、まずその業界、その職種で3年は勤めてノウハウとコネを作ってから独立しましょう。いきなりフリーランスは無謀。 Webデザイナーという職業で書いているように、最初からSOHOではろくな仕事は取れません。下請になります。ただし下請で何年か実績を積めば、質の高い仕事を手に入れられるようになる場合もありますが時間がかかることは覚悟しましょう。 内職をSOHOと言い換えても、その稼ぎの率の悪さは変わりありません。封筒貼りなどよりもパソコンなど初期投資が高いので、むしろ儲かるまでに時間を要するようになっています。 昔からの内職でも、まとめて仕事を受けて大勢を仕切るリーダーはたくさん稼いでいました。SOHOでも大きく稼いでいるひとはそういう立場のひとです。 SOHOをネタにした詐欺は増える一方ですが、ほとんどの手口は昔ながらの内職詐欺と変わりありません。資格商法、不当に高額な商品や講座受講を条件とした仕事あっせんなどなど。 だまされないために大切なことは 1)仕事を知ること。 その業界やその業種について知ってください。 メールマガジンの中にはSOHO向けの求人誌がたくさんあります。購読してしばらく眺めていると、どんな職種の募集が多いのか、どんな仕事でいくら手に入るのかわかります。 求人と求職の掲示板があるサイトなども見てみましょう。どの職種の求職者、つまりライバルが多いかわかります。 2)己を知ること。 自分の世間における価値を知ってください。 勤めながらSOHOに憧れているあなたは「ただのパート」や「ただのOL」、「ただのサラリーマン」をなめていませんか? 毎日会社に何時間もいることはそれだけで大きな価値があり、会社はそれに対して、たくさんの金を払っています。 同じ金額を出社せずに稼ぐのは容易ではありません。 3)「〜さえあれば…」と思わないこと。 「資格さえあれば…」、「パソコンさえできれば…」、「仕事斡旋所に登録さえすれば…」などと思わないでください。SOHOは自分で経営、営業、経理もすべてやらなければなりません。オールマイティな能力がなければやっていけません。 わたしのサイトでもさまざまなサイトを紹介しています。中にはアフィリエイトもありますが、すべてわたしがサイトに目を通した上で詳しい紹介付で案内します。 いろいろと見てみてください。情報は丸のみしないでください。常に情報は複数を見比べて検討して、その中で信じられる情報や価値ある情報を見つけ出してください。 ■SOHOに役立つリンク集No.1「仕事探し」 (2001年5月記) |
SOHO関連のメールマガジンもチェックしていますが、先日SOHOになって大成功したというひとの体験談のメールマガジンを見つけました。
ところがメールマガジンの内容紹介を読んでも、いったいそのひとがどんな仕事をしているのか、さっぱりわかりません。購読して読み始めましたが、数号読んでも、いまだ仕事の内容には一切触れられていません。ただ病気だった自分が健康になった上に、経験もなにもないのにものすごく儲かったというおいしい話だけ。 最初から怪しいとはにらんでいましたが、このメールマガジンがこの後どうなっていくのか…見当がついてきました。 このひとは健康食品か健康器具がらみのネットワークビジネスをやっているのでしょう。ネットワークビジネスはねずみ講やマルチ商法とは一応ちがって合法ですが、要するに他人を誘いこみ、自分の下にピラミッド型組織を作ることによりもうけるビジネスである点は共通。 詐欺にしても、合法ビジネスにしても、なにかとトラブルになりがちなビジネスへの誘いの多くは仕事の内容の詳細をなかなか明かしません。「詳細はメールで」などと書かれています。 現実の仕事でも実際に依頼するまでは詳細を明かせないケースもありますが、応募者に求める能力などははっきりしているものです。たとえばどこの会社のサイトを作るのかは明かさなくても、どのくらいの規模のホームページ作成を依頼したいのかは書かれています。 もっとも最近はトラブルを恐れて仕事相手に自分の電話番号も明かさないSOHOも出てきているようです。これもまた困り者。大事な企業秘密を明かす相手がどこの誰だかわからず、メール以外では連絡も取れないというのでは仕事を依頼するひとはいません。 電話番号を教えるのが怖いのであれば、金を払って、秘書センターなどの電話取次サービスでも利用することです。 悪徳商法などが心配なひとは悪徳商法情報が集まっているサイトを見て、どんな商法があるのか、どんな詐欺があるのか知っておきましょう。 ※詐欺などのトラブル防止に役立つサイトへは ↓↓↓ 【SOHOに役立つリンク集「サービスや情報」】 (2001年5月記) |
わたしのところに以下のようなメールが舞い込みました。 読んでどこが怪しいか考えてみてください。 **************************************************** 良い季節になりました (×××(注:人名)) 初めまして、△△(注:社名)と申します。弊社は今現在、 ホームページを作成していただける方々、また在宅(soho) ワーカーとしてご活躍なさりたい方々も募集致しております。 ………(中略)………在宅ワーカーとしてご活躍なさってい らっしゃる方々を対象に仕事を提供させていただくと共に、 ………(中略)………在宅にてお働きになられたい方々、ま た、その方々を対象にお仕事を提供なさっていらっしゃる、 企業、会社の方々を………(後略)……… △△_jp@yahoo.co.jp **************************************************** さて、このメールの怪しいところをあなたは指摘できたでしょうか? 本文はわたしが大幅に省略しました。ということは内容ではありません。いえ、むしろ内容はおおむね非常にまともに思えます。 ではどこが怪しいのでしょうか? それは最後のサインです。ホームページ作成者を応募、SOHOと企業の仲介をしようという会社がサイトを持ってないとは妙です。さらにこのメールアドレスは実はフリーメール。これがなにより決定打でした。 フリーメールは掲示板などの書き込み用、友達用に使うならいいですが、仕事など金がからむ際に使ったら信用してもらえません。 さらに数日後、同じ社名、同じ名前で社員募集のメールが送られてきました。しかし、今度もフリーメール。しかも別のメールアドレス。なおかつ、メール送信者名がサインとは異なる名前でした。 前回は「もしかしたら社名とURLを書き忘れたかも」という可能性がありまたが、今回のメールにもURLはありませんでした。BR> この会社は自ら名乗っているとおりの仕事をこれからしようとしている会社かもしれません。 しかしサイトの準備もまだできない、まともなメールアドレスも用意できない状態で、とりあえずひとだけ集めようとしているなら、無計画でいいかげんな会社です。 わたしが企業ならこんな会社にはまちがっても仕事を頼みません。 みなさまのところにも怪しいメールがいろいろ舞い込んでくると思います。そのときはまずメールアドレスをチェックしましょう。少なくともフリーメールからのメールは信用してはいけません。 | |||||
なお、WEB110(テレビなどでも活躍しているネット犯罪対策アドバイザー・名犬ヨッシー氏が運営するサイト)に画面上でチェックしたいメールアドレスを入力するだけで、それがフリーメールかどうかを即座にチェックできる検索プログラムが用意されています。
怪しいメールのメールアドレスはここでチェックしよう。 ↓ ↓ ↓ FreeMail Lookup -------フリーメール検索プログラム記事引用元---- WEB110 メールマガジン【ネット犯罪最新事情】 melma! ID:m00000380 ----------------------------------------------- |
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■SOHO詐欺に合わないためにでも書いたとおり「〜さえあれば…」は危険。
「有料登録さえすれば仕事が手に入る」ことは絶対にありません。だからそう宣伝しているシステムはそれだけで「うさんくさいな」と考えるべきです。 「講座を受ければ…」、「高いパソコンを買えば…」つまり金を出せば「仕事を出す」は全部「だまされた」結果になると思いましょう。 そもそも一社仕事をくれるところとべったり…は自営SOHOとは言えません。正社員ではない、在宅社員だと考えたほうがいいでしょう。その会社が傾けば、SOHOとしてはおしまいになってしまいます。 長年仕事をやってきて、結局、最大の営業は「仕事をしていること」でした。ひとつの仕事をきちんとしていると自然にそこからの紹介で次の仕事が入ってきます。 わたしの場合、何年も仕事が切れることなくフリーでやってきたのが、交通事故で一年近く仕事を休まなければならなかった後、その間に縁が切れて、仕事先が減ってしまい、さらに2社とべったりで仕事した一年を過ごした後、その2社が傾いて、いきなり仕事がごくわずかになった経験があります。 仕事のランクを落として、新聞でフリーライター募集に片端から応募しましたが、どこも面接さえしてもらえませんでした。こちらが「仕事のランクを落としてもいい」と思っていても、相手にすれば若くて気軽に使えるライターに頼むほうが気楽で、実績あるロートルなんて不要だったんですね。 そんなときアスキーの連載で紹介した「東京ライターズバンク」に入らないかと誘われました。 出版社などとライターの縁を結んでくれる有料のネットワーク。主催者がしばしば「誰か書けるひといない?」と聞かれるところから始めた会。仕事がどの程度あるか、その頃はわかりませんでしたが、編集者との交流会があり、編集者との名刺交換できるなら、この会費を払う価値があると考えました。 入ってみると、週に5〜10本ほど「月刊誌で一般向けに現代治療について書けるひと募集」などと募集案内が来ました。いくつか応募、いくつか紹介されて仕事になったところがあり、一度仕事をした相手からはおおむね後々仕事が来るので、まもなく常に仕事が絶えない状態になりました。紹介だけで後は直交渉なので、出版社直の仕事などは金額的にも悪くありません。 現在はまぐまぐで仕事情報を公開メルマガとして配信しています。ただし仕事紹介は会員優先です。 この他に会員登録は無料で、仕事ごとに間に入った会社が何割か持っていくところも利用していますが、これは直接会わないため、なかなかレギュラーにならないことと原稿料が安いことが難点。 楽天ビジネスは有料会員登録すると、発注情報を見て、自分の実績と金額を入札するシステム。登録しているだけで会費がかかり、仕事が成立するとさらに取る二重取り。法人価格と個人価格がありますが、個人でも高すぎる気がします。なので楽天ビジネスになる前の無料だった時代には登録していましたが、有料化でわたしはやめました。 有料のシステムを選ぶ場合のポイントは 1)自分に適しているか? わたしが駆けだしライター向け仕事に応募しても採用されなかったように、わたしには適していた東京ライターズバンクに駆け出しのライターが登録しても仕事はあまり手に入らないでしょう。 2)買うのは仕事ではなく、チャンス 仕事をもらうのに金を払うのはそもそも変。 まともなところは交流会や講演会、あるいは求人情報掲示板閲覧などを利用できる会員資格のための会費として取っているところが多く、仕事斡旋料を事前に取ることはありません。 仕事斡旋料を取る場合は成約コミッション、つまり仕事が成立した段階で仕事の代金の何割かを持っていきます。 買うのは仕事ではなく、チャンスです。たとえば仕事発注者と会うチャンス、あるいは仕事発注者に作品を見てもらうチャンス。 会員になる前に紹介システム(たとえばメールマガジンで情報配信…など)と過去の仕事情報の一部を見ることができるところを選びましょう。 会員にならなければ、どんな種類の仕事、どんなチャンスがあるのかわからないシステムはやめましょう。 あらかじめ内容を見た上で、それに対して支払う金が見合っているか考えて決めましょう。 3)実績がないひとは基本的に有料登録は無意味 仕事の斡旋をする有料システムはあくまで実績あるひと向け。会費は実績あるひととないひとをより分ける手間に必要な経費と言ってもいいかもしれません。 実績がないひとが所得(収入-パソコン代、電話代などの経費)を得られるようになるまでにはおおむね1年以上かかります。そんなひとたちから斡旋料を取るなんてことは、良心的会社ならしません。 もちろん実績と経験がないひとのために講習や交流会を提供する有料の会はありますが、仕事斡旋を理由に事前に会費を取ることはまずありません。 実績がないひと向けには無料の求人メールマガジンや求人掲示板も多数あります。もちろん応募者も多いので、なかなか仕事は得られませんが、それであきらめるなら、SOHOをあきらめましょう。 実績がないひとは仕事を得られない…ではどうやって実績を作ればいいのでしょうか? バイトなどで会社に潜り込んだり、コンテストなどに応募しましょう。 わたしがコピーライターになった当時、コピーライターの求人は男性に限られていました。女性の友人のひとりは広告代理店に経理で入り、クリエイティブ部門に頻繁に出入りして、仲良くなったデザイナーと組んで朝日広告賞に応募、見事に賞を取って、クリエイティブ部門への配置転換を獲得しました。 道はありません。道はあなたが切り開くのです。 詐欺などのトラブル防止に役立つサイトへは ↓↓↓ 【SOHOに役立つリンク集「サービスや情報」】 (2001年5月記) |
最近、SOHO向け仕事の宣伝でよく見かけるのが、掲示板への宣伝書込みの仕事。誰でも簡単にできる仕事だと飛びつくひとも多いようですがが、トラブルが増えています。
めちゃくちゃな量の仕事を短時間でこなすことを求められ、ささいなミスを理由に大幅に支払をカットされるケースが多いようです。 そもそも掲示板への宣伝書込みは違法ではありませんが、多くの場合、マナー違反。宣伝書込みOKの掲示板は少なく、ほとんどの掲示板はテーマに添った話題をするための場所です。これまでの書込みを読まずに、話の流れも無視して、一方的宣伝を書きこむことは、最近話題の、携帯電話に対する一方的メールSPAMと同じ。 こんな仕事を出す会社は信用できなくて当然です。こんな仕事をしていたと経歴に書けば、あなたの信用が失われること、まちがいなし。 皆様もどうぞ、こんな危ない仕事に乗らないようにしてください。 (2001年6月記) |
「資料請求」するのは金を払う側です。
よくSOHO募集する側から、こんな嘆きを聞きます。 「仕事に関して出せる情報は載せた上で募集しているのに、自分の履歴も書かずに、ただ一言<詳細資料求む>なんてメールを寄越すSOHO希望者が後を絶たない」 「資料請求」するのは金を払う側です。求人広告に応募するなら、あなたがあなたに関する資料、履歴書や実績リストを送らなければいけません。 逆に求人ページを見たら、「資料請求」フォームが載っているサイトがあります。「求人」と書きながら、実は「講習」を受けろ、金を払え…のサイトです。 この手のサイトは、なぜか決して実績や資格を持っているひとを求めていません。本当に企業から仕事の依頼があり、仕事を外注したいなら、能力のあるプロフェッショナルは歓迎されるはずなのに、決して求めません。仕事を出したいのではなく、講習料を払ってくれる素人を求めているだけだからです。 この手のサイトがすべて「詐欺」だとまでは言いません。しかし、講習料を上回るほどの仕事を手に入れられるひとが何人出るか、それもいったい何年後のことなのか、それまでその会社が持つのか……わたしには疑問です。 学校や資格の多くは、直接的には仕事獲得には役立ちません。 しかし、ただひとつ例外はITです。システムエンジニアはいまだ引く手あまた。もちろん、いきなり在宅では仕事できませんが、素人が学校を出ただけで、就職口があります。かなりの確率で就職口を紹介してくれるIT専門学校はたくさんあります。 (2002年10月記) |