【ネットで小遣い稼ぎ：Part1】

　いま企業がインターネットを介して、消費者にせっせとお小遣いを配ってくれている。「まさか！？」とあなたは疑うだろうか？　その背景にはIT革命があるのだ。

　インターネットが企業の物の売り方を根本的に変えようとしている。

　サラリーマンなら最近気になるキーワードとして「ONE to ONEマーケティング」という言葉を耳にしたことがあるのではなかろうか？　これはマスマーケティングに代わる新たなマーケティング論理である。

　大量生産大量消費の時代は終わったと言われながらも、これまではマスの論理が生きていた。個性化の時代への対応策は単にターゲット分類を細かくしたに過ぎず、顧客を群として捉えていることには変りはなかった。
　多品種少量生産にはなっても、一方的に大勢に告知、たくさんのひとに多く売ろうとしてきた。

　だがOne to Oneマーケティングでは文字どおりに「ひとりひとり」とコミュニケーションし、「ひとりひとり」用にカスタマイズした商品やサービスを提供していこうというのである。

　さらには「パーミッション・マーケティング」なる新たなマーケティング理論も出てきている。広告など売込みに際して相手の同意を得てから行おうという考え方である。これまでの押し売り的マーケティングとは正反対の考え方だ。
「そんな優雅なことをやっていたら、少数の客しか相手にできない。企業にそんな優雅なことをできるわけがない」
　これまでのマスマーケティングの論理に染まったひとには夢物語に聞こえるだろう。

　だが「客の数は多いほどいい」がそもそも勘違い。
　あるデパートで調べたところ、上位20％の顧客が年間に購入する金額は、下位20％の顧客の実に40倍もの金額。売上の多くは上位の顧客によって上げられていたことがわかった。さらに利益は売上以上に差が大きい。客層の裾を広げるための労力や経費を、上顧客に向けたほうがもうかるのである。

　とはいえ、一対一で相手の同意を得て売り込むなんて、かつては難しすぎた。だがインターネットの登場でそれも可能になったのである。

　いま企業はこれまではマスメディアに支払ってきた分の金をインターネットを介して、直接消費者に配り始めている。果たして本当に見込み客に伝わっているのか効果もわからないマスメディアに払うよりも、消費者に直接払って「あなたの口コミ力を」、あるいは「わたしたちの売込みに耳を傾ける時間を」、はたまた「あなたのご意見を」売ってもらうほうがいいと考え始めたのである。

　せっかく企業が払ってくれるというお小遣いを受け取らないでどうする！？　

　世の中には懸賞で確実に稼いでいるひともいる。だが新聞やチラシの懸賞情報を探して、ハガキを書くのは手間隙かかりすぎる。

　その点、インターネットは懸賞情報のサイトやメールマガジンが豊富にあるので、情報も集めやすい上、応募も簡単。
　以下で紹介するようなプレゼント情報のサイトやメールマガジンには懸賞の情報がさまざまな切り方で整理されている。たとえば「ともかく当てたい！」なら、先着順やもれなくもらえるプレゼント狙い、あるいは応募者が少ない懸賞で締切直前のものを狙うのもいい。
　狙いの賞品が決まっていれば、賞品検索でその賞品の懸賞に片端から応募しよう。懸賞サイトに登録していれば、一回ごとに住所入力する必要もなく、応募も簡単。

　メールマガジンはメールマガジン発行システムのサイトで探す方法もある。地域限定や高額賞品限定などさまざまな賞品がある。また懸賞の達人が明かすコツなども読める。

　そもそもインターネット上は懸賞が非常に多い。EC（=Electric Commerce=電子商取引）サイトにとって最大のテーマはアクセスを増やすことであるため、ともかくサイトに来てほしいがために多くのサイトが懸賞を行なっている。

　ただ懸賞応募には若干の危険もある。個人情報収集が目的のものもあり、特に賞品が携帯電話の場合や、不動産関係サイトの場合は直接電話してくる場合が多いのでご用心。