【ネットで小遣い稼ぎ：Part3】

　インターネットで広告ページを見たり、DMを受け取るだけで謝礼が手に入ったり、フリーメールなどのサービスが受けられるシステムがある。

　特にダイレクトEメールを受け取るタイプのシステムはオプトインメールと呼ばれ、「ほしい情報だけが無料で届く」といった宣伝がされている。

　企業側としても電話や訪問セールスは人件費がかかる割に売れない。しかも、せっかく寝ついた赤ちゃんを電話のベルやインターホンの音で起されたお母さんや、仕事を中断させられたSOHOなどに悪い企業イメージを植えつける。

　新聞や雑誌、テレビで広告するには発行部数や視聴率によって決まる高価な媒体費を支払わなければならない。ところが実際に広告を見る人間がどれだけいるかは不明。
　郵便のDMも高い郵送料を払って出しても、開封されずに捨てられることが少なくない。

　だがこのシステムなら、少なくとも一瞬は広告を見てもらえる。しかも懸賞やおこづかい稼ぎに興味ある層が相手だから、アンケートや懸賞告知への応募率は高い。

　メディアや郵政省に支払う金額と同額を一部はシステム提供会社に、一部は客自身に支払っても十分にメリットがある。泣くのは既成のメディアや郵政省だけ。企業、システム提供会社、客みんなが幸せになれるシステムだ。

　ここまでに紹介した小遣い稼ぎ術は経費と手間が少ないのが利点だが、収入も少ないだけに、収入と経費両方をよくにらんで考えないと赤字になる場合がある。

　インターネットの場合、経費はそれぞれのひとのアクセス環境によって異なる。

　たとえば古いマシン、遅いモデムでアクセスしている場合などは収入よりも電話代や接続費のほうが上回る場合もままある。そういうひとはアンケートなどもメールでの解答タイプに限ったほうが無難。

　広告を見て稼ぐ方法は電話代やプロバイダ料金が定額使い放題でない限り、そのためだけにいちいちアクセスしたら赤字必至。

　インターネット接続は定額使い放題のプロバイダと契約したり、無料接続サービスを利用したい。

　電話代も上手に節約したい。ISDN、ADSL、CATV、光ケーブルなど常時接続も一般的になりつつある。またマイラインがらみで割引サービスも各種揃ってきた。自分の環境に合ったサービスを利用して、上手にコストを削減しよう。
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