インドのスパイスティー、マサラ・チャイにはC.T.C加工されたアッサムが最も適しています。
C.T.Cは機械を使ってCrush(押しつぶす)、Tear(引き裂く)、Curl(丸める) という3工程で茶葉を製造加工する方法です。葉は粒状になります。 紅茶を牛乳で煮出す場合、牛乳は水に比べて葉が開きにくいため、茶葉をカットしないでそのままよじったフルリーフタイプなどを使うと、なかなか色もコクも出ません。C.T.C加工された葉なら短時間で抽出でき、渋みが少なくコクがある紅茶に仕上がります。牛乳で煮出すには最適です。 葉の品質の高さに比べて価格が安いのも魅力のひとつです。 |
紅茶を淹れる際にお湯の対流によって葉が踊るように上下運動を繰り返すことをジャンピングと言います。紅茶を淹れる際、最も重要なことです。
ジャンピングが起これば、茶葉の味が引き出されて、おいしく紅茶を淹れられます。ジャンピングが起きなかった場合はただの色付湯となってしまいます。 ジャンピングさせるコツは、空気をたっぷり含んだ汲みたての水を使うことと、湯を沸騰させすぎて空気を逃がさないこと、沸騰直前か、沸騰した瞬間の熱すぎず、ぬるすぎずの湯を使うことです。 |
ティーポットからカップに注ぐ最後の一滴こそがゴールデンドロップなどと呼ばれる最高の一滴です。最後の一滴まで完全に注ぎ切ってください。
特に日本の硬水で淹れる場合は渋みが出るので、イギリスで紅茶を淹れるときのようにお代わりの分までお湯を入れっぱなしにすべきではありません。最初の1杯は味が足りず、お代わりの1杯は苦く、どちらもまずくなってしまいます。 |